たんぽぽ

美祐の部屋はさすが女の子って感じの
雰囲気がする。



ピンクとか、赤とか、
可愛い色のものでいっぱいで、


落ち着いた部屋だった。


美祐はベットの中にいた。


壁側を向いて、布団に包まっていた。



『美祐・・・・・・』



聞こえるはずない。



そう思ってそっと話しかけた。


だけど、美祐は・・・




「え・・・?」



気付いたの。



『え・・・。美祐、聞こえたの・・・?』



「ま・・・まな・・・・・・・・?」




美祐はびっくりしたように顔をあげた。
あたしの姿は見えていないらしくて、


キョロキョロと辺りを見回してあたしの姿を
探していた。


美祐の目、はれてる・・・。



きっと、あたしのことを想って泣いてくれたんだ。


茜くんと同じように、
あたしが死んだときの感覚が、


今でも美祐のことを縛り付けてるんだね。


『美祐、怖がらないで、あたしの話を聴いて?』


「まな・・・本当にまななの!?」


『うん。だから、あたしの話、聞いてくれる?』


美祐は力なくうなずいてうつむいた。


また、泣いてるの?


あたしなんかのために?


美祐はやっぱり優しい子だね。


だからこそ、早く安心させてあげたいんだ。


そのためには・・・。