たんぽぽ

この日、あたしは珍しく教室にいた。




それが後悔するなんて、思ってもなかったけど。




放課後、奈々たちが3人で集まってた。



この3人で集まってすることは決まってる。




あたしのことだよね。




美祐は俯いていた。



「茜、なんで毎日花なんてやるの?」




奈々がいった。




茜くんは奈々のほうを向いて一言言った。



「そうしてれば、誰も俺たちのせいだって思わないだろ?」




は?





待ってよ。
茜くん…?




「え?」




「形だよ。形」





「戸川くん…。そんな…っまながかわいそうだょ…」




美祐がそう呟いた。




茜くんにききたい。





それはあなたの意志ですか?







って。



奈々にやらされたんじゃなくて?




あたしに悪いって思ってくれたからじゃなくて?






ー形だよー





『…か。…茜くんの馬鹿!!』





聞こえるはずないのに、何度も叫んだ。




触れられるはずもないのに、何度も茜くんにしがみついた。




どうやっても届かないのに、ただ、あたしを否定する言葉だけが耳に残る。