たんぽぽ

それから、あたしの死は学校中に恐怖を与えた。




プールに落ちて溺死。




自殺だった。





誰がいったか知らないけど、まぁ、いじめられてたなら自殺だって納得だよね。




だけどね、おかしいことに、死体が出てこないんだって、みんなが騒ぐの。






なんで?だってあたし、ちゃんとみたよ?






汚くて、惨めで、情けない死体を。







『いじめてた奴らを呪って、化けて出るらしい』





『プールに近づくとみんな足を滑らせて溺れる』







馬鹿みたい。
そんなこと、出来る訳ないじゃん。






『でも……』







死体がないってことに、あたしはすぐに理解した。








奈々だ。








きっと、自分の汚点を隠そうとして…。





あたしは学校を出たくて門まで走った。







こんな汚い場所、いつまでもいたくない。






だけど、








『っつ…っ!!』








ばちっと、何かが弾けたようにあたしは衝撃を受けて転んだ。






何度も何度も、試みたけど駄目だった。




あたし、
もしかしてずっとこのまま…?







やめて…。やめて…。




お願いだからここから出して…っ!!







『やめて…っ!!』














我に返ると、あたしは屋上にいた。