たんぽぽ

あっけないでしょ?




これがあたしの最期。






そんなことあるの?って思うかもしれないけど、あるんだよ。





だって、実際に死んじゃったしね。





怖くはなかった。
あんなに助けてって叫んでた自分がバカみたい。





そう思った。







だから、天国にいく瞬間をすごく楽しみにしたの。






目を閉じて、深呼吸して待つのね。







あたし、いつの間にかさっきまでの嫌なこと、不思議と忘れられたの。









そしてね、ゆっくり目をあけたとき。







自分がプールに浮いてるのを目にしたの。







こんな残酷なことってある!?







天国ってやつは?








憧れの世界は?








どうしてあたしはまだこんなとこにいるの?







そばでは、悲鳴をあげる美祐と、じっと見つめる茜くん。






そして、








動揺しながらも、うっすら笑みを浮かべた奈々がいた。