たんぽぽ

さぁ、これであたしにはなーんにもなくなったよ?




次は何?




プライドも、友達も、小さな幸せも、




全部壊して、次は何をする?




何されたって、これ以上のことなんてないよ。




ただ、それでも、あたしが学校に通うのは




大好きな、大好きなピアノのため…。





本選で一位を取った日は最悪だった。




また賄賂か?とか、見せつけちゃってとか、いろいろ言われたなぁ…。




それでも、先生はあたしを見捨てなかった。




『世界選抜コンクールにでないか?』




『え…?』




『お前なら胸を張って推薦できるぞ?』



先生が優しく笑う。



『でも…。っみんなが…よく思ってないから…』




俯いたあたしはそう呟いていた。




先生に気づいて欲しかった。



弱いあたしは、結局先生っていう立場に縋るしかなかったの。




だけど、




『そんなの気にしてどうする?お前が反応するから、いじめがエスカレートするんだ』





は?


いじめ?




そんな言葉で片づけるの?





いじめなんて、思いたくなかった。




だから今まで目をそらしてきたのに…。




『自信を持て!!』




軽々しく言わないで。




先生にも見放されて、あたしはどうすればいいの!?