たんぽぽ

それから、奈々の嫌がらせは毎日続いた。




奈々の憎しみがいつの間にかクラスメートにも広がって、



みんな訳もわからない嫌悪感であたしを見つめた。




そんな中で、美祐と茜くんの存在が頼りだった。






はずなのに…。







『美祐!おはよう』




それは突然だった。




『………』





美祐は俯いてそのまま走っていってしまった。




不安を覚えて立ち尽くすあたしの横を、茜くんが通り過ぎた。




『あ、茜くん!おはよう。なんか美祐が変なんだけど…茜くん知らな-』





笑顔で挨拶したあたしの言葉を遮るように、茜くんは冷たい表情であたしを見た。





『茜…くん?』





『ごめん。あんた誰?』




嘘でしょ?
これが茜くん…?




『茜くん、どうしたの?昨日まで一緒に…っ』





『は?つぅかさ、名前、気安く呼んでんじゃねぇよ。マジうぜぇわ』





奈々…。





いったいどこまであたしを苦しめれば気がすむの?







茜くんじゃない…。




こんな人、知らない。





じゃあ昨日までの茜くんはどこにいったの?





みんなみんな、
あたしが悪いの…?




『奈々…』