たんぽぽ

あたしと奈々が出会ったのは、高校1年の夏だった。






『まな!こっち!!』



『ごめん美祐。遅くなっちゃった・・・って・・誰?』



急いで美祐の元に駆け寄ると、見慣れない女の子がいた。



うわぁ。綺麗な女の子。
タメなのかな?ふわっとしてて、すごく可愛い。
その子はあたしのことを見て笑いかけた。



『あ。この子は五十嵐真奈美。さっき話してた人だよ!
 んで、こっちは寺嶋奈々』


寺嶋・・奈々。



奈々ちゃん、かぁ。



奈々ちゃんはあたしの前に一歩出ると、再び笑顔で
あたしの手をとった。


『あの、良かったら、友達になってくれる?
 真奈美ちゃん、ピアノやってるんだよね?
 あたしもピアノ大好きなの』



ピアノ・・・。
そうなんだ。奈々ちゃんもピアノ、やってるんだ。
上手いのかな?うまそうだよね。
こんな可愛い子、どうして今まで知り合えなかったんだろう。


『うん。よろしく。奈々ちゃん』



『奈々・・・でいいよ』



『ありがとう。あたしのことも真奈美って呼んで。奈々』



あたしたちはすぐに仲良くなった。
3人で音楽室に寄り、ピアノを弾きあいっこもした。


美祐は管楽器専門だけど、あたしたちのピアノをほめてくれた。



そんな毎日が楽しかった。




楽しかったはずなのに・・・。