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全ての始まりは、
あたしと奈々の出会いからだった。




あの日、美祐に紹介されて、奈々が仲良しグループに入った。




それがいけなかったの。





やめておけばよかった。




でもあたしはただ、





ピアノが好きだという、彼女の気持ちは嘘ではないと
そう信じていたいだけだったの。




あの日のことを思い出す。





奈々と、美祐と、あたしの関係が崩れ始めたあの日。




あれは、ピアノコンクールの次の日からだった。





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