たんぽぽ

あれは何だったのかな?


あたしはしばらく、男の子の後ろをついて歩いた。



この人・・・。どこかであったことのあるような
なつかしい人だなぁ。



良く見ると、金に近い茶髪が日の光りに照らされていて、




穏やかな風がその少したたせてある髪を揺らした。




「くっそ・・。痛ぇ・・あの馬鹿力どっからでんだよ」




男の子は立ち止まってそう呟いた。横に回ると、




その顔には鈍い傷が出来ていて、その周りを囲うように
青い痣が浮かび上がっていた。




いたそう・・。




こんな傷、よくドラマか何かでみたことあるけど、




現実にも、あるんだね。




この人は、どうしてこんなことになるのが分ってるのに
喧嘩なんてするのかな?
自分が痛むだけなのに・・・。




『痛いの痛いの、とんでけー・・・!』




そういって男の子の傷跡に触れた。




『・・・なーんて。馬鹿みたい・・』




恥ずかしくなって手を引っ込めようとした。
そのときだった。




「え・・・・」