たんぽぽ

「は…?」



3人がほぼ同時にそんな声を漏らした。


あたしもびっくりした。



当たり前だよね?



だって、今のはどうみても



殴られるって思ったし、確実に殴ると思ったから。



3人も同じ。



きっと男の子だって殴られる覚悟は出来てたはずだ。



なのに、当たらなかった。



どうして?



気付くとあたしは3人の間にいて、



双方の顔を交互に見つめた。



「っとにかく、ムカつくんだよ。ばーか!」



体格のいい方が慌ててそういうと、舌打ちをしてからもう1人を促して帰っていった。



『行っちゃった…』


あたしはそっと呟いて男の子を見つめた。



まだ信じられないと言うように、頬を抑えて確認していた。


「何で…」



男の子は綺麗な低い声でそう呟いた。