たんぽぽ


あれから、宮原くんは少しずつ、少しずつ、
クラスにいることが増えていった。


心配になってたまに覗きにいくこともあったけど、


クラスでは特に問題もなさそうだった。


でも、相変わらず、みんなからは怖がられてたけど・・・。


宮原くんは、昼休みと放課後は
すぐに来てくれて


あたしたちはピアノの練習に励んだ。


そんなある日のことだった。



いつもの場所で、ピアノを弾いていたとき・・・。




「涼介・・・?」



『え・・・?』



“涼介”?


知らない女の子の声がした。



びっくりしてあたしたちは振り返った。



後ろにたっていたのは、
あたしがみたこともない女の子。



その子は黒髪ロングでふんわり巻かれた髪を
いじりながら、こっちを見ていた。


誰・・・?てか、“涼介”って、
宮原くんのことだよね・・・?



「美香・・・!?」



“美香”




美香ちゃんっていうの?
知ってる人?



もしかして・・・。



(彼女・・・?)