静かな空間で、
ただ奈々のすすり泣く声だけが響いた。
あたしは、奈々の血と涙で汚れた頬を
そっと拭った。
あ、
触れる・・・。
ふと、そう思いながら。
『ねぇ、さっき奈々、
“苦しい?”って聞いたら、そうだっていったね?』
「うん・・・」
『それは・・・どうして?』
あたしは思い切って聞いてみた。
もしかしたら奈々は・・・。
そんな一縷の望みにかけて。
「真奈美は、こんなこと言っても信じないかもしれないけど・・・
あたし、悪い自分を保つのが嫌だったの・・・」
うん。
わかってる。
そんな気がしてたから。
「だけど、あんたにあんなことしてしまってからは、
そうしていないと、自分が崩れそうで・・怖かった」
『奈々・・・』
「だから、さっき、真奈美がみえたとき、
すごく怖かった。
あんたに、何を言われるんだろうって、
何て罵られるんだろうって思うと、すごく怖かったの」
『・・・・・・』
「だけど、・・・っなんであんたは・・・っ!!」
あたしが死んで、
ううん。あたしが殺されてもうずいぶんたった。
奈々が本当に、心のそこからの悪人だったなら、
今、こんなふうにこんな涙は流せてないよね?
もう、いいんじゃないかな?
って、そう問いかける自分がいた。
あたしは何も言わないで、
心のうちを告白し続ける奈々をじっと見つめていた。
奈々が、話しやすいように。
奈々が、また前の奈々に戻ってくれるように、
そう、タンポポの花に祈りながら。
ただ奈々のすすり泣く声だけが響いた。
あたしは、奈々の血と涙で汚れた頬を
そっと拭った。
あ、
触れる・・・。
ふと、そう思いながら。
『ねぇ、さっき奈々、
“苦しい?”って聞いたら、そうだっていったね?』
「うん・・・」
『それは・・・どうして?』
あたしは思い切って聞いてみた。
もしかしたら奈々は・・・。
そんな一縷の望みにかけて。
「真奈美は、こんなこと言っても信じないかもしれないけど・・・
あたし、悪い自分を保つのが嫌だったの・・・」
うん。
わかってる。
そんな気がしてたから。
「だけど、あんたにあんなことしてしまってからは、
そうしていないと、自分が崩れそうで・・怖かった」
『奈々・・・』
「だから、さっき、真奈美がみえたとき、
すごく怖かった。
あんたに、何を言われるんだろうって、
何て罵られるんだろうって思うと、すごく怖かったの」
『・・・・・・』
「だけど、・・・っなんであんたは・・・っ!!」
あたしが死んで、
ううん。あたしが殺されてもうずいぶんたった。
奈々が本当に、心のそこからの悪人だったなら、
今、こんなふうにこんな涙は流せてないよね?
もう、いいんじゃないかな?
って、そう問いかける自分がいた。
あたしは何も言わないで、
心のうちを告白し続ける奈々をじっと見つめていた。
奈々が、話しやすいように。
奈々が、また前の奈々に戻ってくれるように、
そう、タンポポの花に祈りながら。
