この小さな世界の中で



「ねえ、どうなの?」


いきなりのことに言葉が出なかったあたしに
もう一度聞いてくる。



こくこく

と言葉の代わりに頷いてみると



「じゃあさ」



先輩は一歩あたしに近づく。


さっき1メートルはあった
あたしと先輩との距離はぐっと縮まり
わたしの胸はドキンと音をたてる。





「俺の彼女になんねぇ?」