「できた!! どう? 食べてみて?」
美味しいかな?
不味いかな?
「うーん……。」
「やっぱまだだめ?」
ですよねー。
だって私の料理だもんね(汗)
「美味しくなった! 上達したじゃん!
よくやったな。」
そういって
私の頭をぐしゃぐしゃになでながら
健ちゃんはちょっと複雑そうな顔で
笑ってた。
「何でそんな顔してんの?」
「いや、ね? こんなに美味しい料理勉強して、誰に食べさせんのかと思って……。」
「………自分の為。」
自分の為以外何があるんだ?
「へ? あ、あっそうなの?
え、うそ、よかった」
ん? 何でよかったんだ?
ま、いっか。

