「あっ、それに私髪の毛赤くないし」

そう言って眼鏡もゴムも取って、髪の毛ほぐしてウィッグじゃないことを見せた。

だって今スプレーだし、

ここら辺の店には染めるスプレーはあっても、1日用のお湯でおとすスプレーはないっぽいからバレにくいだろうし(笑)

って思ってたんだけど……

「あー、來夢ちゃん眼鏡無い方が可愛いよ」

「え? なに言って
ギャー痛い痛い痛い痛い。
何すんのさバカ」

((((…/////……。))))

「プッ」

「なに笑ってんだ。裕太のバーカ。」

人が痛がってるのがそんなに楽しいのか
コノヤロー。

「ってゆーか、あんたなにいきなり人の髪の毛引っ張ってんのよ!?
痛いじゃない、禿げるじゃないバーカ。」

「ウィッグかもしんねーじゃん。
俺はこいつ信用出来ねぇ」

「は? 私ウィッグかどうか調べるために髪の毛引っ張られたの? マジありえない」

「まぁまぁ二人とも落ち着いてって、
とりあえずウィッグじゃないし、
來夢ちゃんは紅虎じゃ無いみたいだし」

「わかんねぇよ? 染めてるかもしれない」


こいつ、まだ疑うか。

確かに怪しいけども


「いや、染めんのは無理だろ。
昨日俺達見たんだぜ?
昨日の今日で染めんのは無理だ」


その通り、染めてないよ。