「ね? かっこいいでしょ」
「でもなんで私が紅虎なわけ?」
「俺達昨日会ったんだ」
「それでここ全寮制だから、学園内で会ったなら全校生徒調べれば怪しい人出てくると思ったんだよね。」
「それで唯一名前しか出てこなかったのが、花崎 來夢ちゃんだったわけ」
調べたのかよ、
プライバシーの侵害じゃんか
なんて言い訳しようかな……
「ごめん、なんで出てこなかったのかは
私にはわかんない。」
「でも戸籍にある人は絶対でるんだよ」
あっ!!
いいこと思い付いちゃった。
紅虎の秘密だけは守んなきゃね。
「戸籍……
あのさ、その情報戸籍で調べてるの?」
「 ? そうだけど」
「じゃあ私載ってないかも。」
「は? なんでだよ」
「私昔捨てられて、施設で育ったの。」
ま、嘘だけど(笑)
「花崎は、育ててくれたお姉さんの名字なんだよね。」
あーやっぱ演技上手いわ(笑)
「來夢は紙に書いてあったらしいけど、
花崎 來夢として更新したのは最近、
だから載ってないのかもしれない。
まぁ施設にずっとは居られないから全寮制のこの学園に来たわけ。」
「え、あ、なんかごめんね」
信じたー(笑)
よっしゃ、信じてもらえたぜ。

