「で、本題に入っていいかな?」
「ん? なに?」
いきなり裕太が話始めた。
「來夢ちゃんは紅虎なの?」
「ごめん、紅虎ってなに?」
本当は知ってるけど
「しらばっくれてんじゃねーぞ」
「うっさいな、本っ当なんなの竜士はさっきから。」
「紅虎はね、」
「憧れなんでしょ? どうして憧れなの?
その人なんかの凄い人?」
「紅蓮って言う全国No.1の族の総長だったんだ。でも最近辞めた、憧れだったしすっごい気になって、今捜してるんだ。
それに喧嘩で紅虎に勝ちたいし。」
ここにいるよって言えないのが残念だね。
「紅虎はねぇ、髪の毛が赤から黄色のグラデーションでかっこいいんだ。
あっでも女だよ?(笑)」
「紅虎のこと皆
血に狂った紅い虎。とか言うけど、俺達は違うと思うんだ。」
「うん、きっと紅虎は
紅い蓮の上に凛とたたずむ虎だと思うんだよね。族の名前から紅い蓮、戦う姿から虎、それが合わさった紅虎。ね? いいでしょ」
「いい名前だね。」
私そんな風に言われたことなかったよ。
ありがとう。

