「総長ーーーー!!
連れてきたよーー!!」

そこには見たことないやつが二人居た。


「じゃあここ座ってくれる?」

「あ、はい。」

「お前何者?」

いきなりきたー。

くると思ってたよ。

とりあえず

「花崎 來夢です。」

「じゃなくて、何者?」

えーっとじゃあ……

「割れ物?」

「何“者"って聞いてんだよ。
お前なに“物"で答えてんの?」

「す、すみません。」

さっきからこの二人感じ悪い。

私初対面なんですけど。

失礼じゃない?

「じゃあ単刀直入に聞くよ? 君は紅虎?」

「こうこ? ってなんですか?」

よくできてるぞ私の芝居(笑)

「紅虎は俺達の憧れだよな」

「…もうひとつ聞いていいですか?」

「あ、どうぞ
…でも待って、そのキャラ崩しちゃっていいよ?」

「え。マジかよ、いつ気づいた?」

「勘。」

「嘘、自分から暴露しちゃった感じじゃん」

「そうだね(笑)」

「うっわ最悪。」

所詮私の演技は隙だらけだった。

だって私女優じゃないし?

「で、聞きたいことは?」

「あぁ、あんたたち誰?」

「は? お前俺達のこと知らねぇの(笑)」

「あ? 誰もがお前のこと知ってると思うな
このナルシストめ。」

「な、」

「僕達はねぇ、龍神って言う暴走族に入ってるの、全国No.2なんだよ、すごいでしょ?」