「あの…本当にすみませんでした」


申し訳なさそうに下げる頭に
ポンと手をのせる


「へーきだから。気にしないで。あんたは突き飛ばされただけなんだし」


「でも…」





「…わかった。じゃあ..」


そう言って俺の席の方を見る黒川美桜


「手作りのケーキが食べたい」


「…へ?ケ、ケーキですか?」


「うん。ケーキでちゃらにしてあげる」


その言葉で表情が一気に明るくなると


「わかりました!作ってきます!」


と、嬉しそうに笑い

「ありがとうございます!」

と、深々とお辞儀をした