「黒川美桜…趣味とくに無し…どーも」


素っ気ない自己紹介を終え
カタンと音をたてて座る



クラス替えで半分が見知らぬ顔になった

と言ってももう半分の人達も

顔は知ってるが名前は覚えていない



その中で唯一名前のわかる人物


「あんた相変わらず無愛想だねー」


斜め前の席から苦笑いを向けてきたこれ


腐れ縁の内海雫(ウチウミ シズク)

通称しぃ


「んー面倒くさい」


「美桜は愛想良くなればもっとモテるのに」


「別にいらん それよりお腹すいたー」