猫系わんこ






…視線を感じる



俺はなんとなく食べづらくなって背を向けた



そしたら



「入学祝いね…それ」


背中越しに掛けられたその言葉に

思わず振り返った



俺はまだ新入生だと言っていない


ということは

やっぱりあの時目が合ったのは

気のせいじゃなかった


しかも

ちゃんと俺だって気付いてたらしい



…顔が熱い


俺は下を向いたまま


「…どーも」


と、一言だけお礼を言った



     side...麗太 end