そう言う彼女を見つめて、俺はつぶやいた。 「おもしろいヤツ…」 俺の言葉に気づいたのか、女の子が振り返る。 「はい?今なんて…」 「なんでもない。そんなことより、早くいかないと授業に遅れるよ」 そう忠告すると、女の子はあたふたと慌てて、そのまま走って行った。 そんな様子を見届けて、俺は屋上に向かった。