「っぁ…」

息を切らせてバス停の壁に
寄りかかる少年。


私はビクッと体を
強張らせた。

まだ春先、
こんな雨に打たれて
寒くないはずがない。


私は思わず声がでた。



「大丈夫…ですか?」