瞳の向こうへ

真緒が私に無言で同意を求めてきた。

「真緒の言う通りです。キャプテンさん!年下の彼女泣かせたら年上のお姉さまたちのきついお仕置きを覚悟してください。わかりました?」

「はい!俺は真緒を大事にします!一生泣かせるようなことはしません!誓います!」

面白おかしく言ったつもりだけど、青柳君、案外真面目なんだあ。

もっといじりたいけど、時間なので私は唯と真緒と一緒に車に乗り込んだ。

会場はさほど時間はかからない。

なぜなら去年と同じ会場だから。

主催者側が急遽会場変更を通告してきたらしいけど、私にしたら勝手知ったる場所だからホームみたいなもの。

今年は風がいい方向に吹いてる〜。

この流れをモノにすれば野球部をこえられます。