瞳の向こうへ

短期間でよくこんなかっこいいこと手話で伝えられるようになったね。

『はい』

『俺は練習あるので行きます』

あなたの力強い姿を見たらその光の先へは迷うことなく突き進むでしょう。

私は何をもって届いたことになるのかわかっているよ。

今はただあなたを見守り、信じています。

翔君が出ていったのを見計らうかのように潤子先生からメールが。

どうやらここではなく、職員用駐車場に集合とのこと。

急な待ち合わせ場所変更に私も急いでそこへ。

「あれ?」

職員用駐車場に向かうとやたら人がいるんですが……。

「おはよう」

「おはようございます。潤子先生、あの〜」

「青柳君と刈谷君。それに彩佳さんが現地にはいけないけど一言物申すらしいよ」

「お三方!手短にお願いね。葵に変なストレス与えないように!」