瞳の向こうへ

その裏、制球が定まらなくなった俺は二連続四球でピンチを迎えた。

こんなに球がばらつくなんて。

今になって身体が重いってわかる。

初めてキャプテンではなくベンチを何度も振り向いた。

監督はずっと笑顔。

どういうことだ……。

続くバッターは送りバント。

この土壇場で一回で決めれるチーム力はさすが。

ここで初めて伝令が。

みんなリラックスをしようと言ってるのか跳び跳ねてるので、俺も真似てみた。

汗が止まんない。

監督の指示は満塁にして三・四番と勝負とのこと。

盛り上げ上手な監督とはしばらく冷戦でいきます。