瞳の向こうへ

【翔 side】

雨は……やんでいるのか?

膝が妙に痛いけど、なんとか立ち上がることが出来た。

日が差し始めてる。

明日やれそうだな。

この部屋も嵐のち晴天だ。

ここまできつく。

そして温かく、愛しい人は相良先輩。あなたが始めてです。

俺がどん底まで落ちぶれていたのを相良先輩に導かれました。

あ!もうじきみんな戻るな。

みんなを出迎えるとするか。

正面玄関がブルーシートに覆われていた。

ガラスの破片は綺麗に片付けられ、営業には支障はないみたい。

若いフロントの女性スタッフが軽く会釈したので俺も会釈して監督たちが帰ってくるのを待った。