瞳の向こうへ

「そういう過去があって辛いのはわかります。だけど、時間が待ってくれません。明日はベスト4です。進んでいくしかないんです。どれだけ打たれてもいいです。それが翔にとってこの先へと続く道だと思ってます。俺、おかしいですか?」

私はコップをを置き、青柳君の両手をがっちり握りしめた。

青柳君は頬を赤らめ照れ笑いを浮かべた。

真緒ちゃんにいつも手握られて慣れてるはずじゃないの?

若い子ってホント大人が予測つかないようなしっかりした考え方を持ってる。

私たちは大人は脱帽するしかないです。

あなたがそこまで言うならやってみてください。

星空が見えない夜空を眺め、キャプテンを責任持って宿舎に送り届けました。

正面入口は事故の爪跡がところどころ残っていた。