瞳の向こうへ

葵ちゃんが練習を始めたので私は黙って本業の仕事を。

世間話を交えながらのほうが楽しいんだけど、葵ちゃんの集中がケタ違いになるから私もわがまま言わずお付き合いしてます。

私は私でいたるとこから大小関係なく書類が送られて来るから目を通すだけでも夕暮れになります。

この夏ついに無縁のはずだった目薬を購入しました。

意外とスッキリして気持ちいいんだね!!

私も茶封筒から分厚い書類の束を引っ張り出してテーブルに置いた。

葵ちゃんは書類をチラ見さえしない。

無反応が一番精神的にダメージなんだよ。

何を言っても葵ちゃん自分の世界にどっぷり浸ってますので、私も浸らせていただく……。