瞳の向こうへ

日程も順調に進み、俺なりに万全の状態で三回戦を迎えられることが出来た。

相変わらず監督とキャプテンが朝弱くてチームを引き締められているのかが不安。

とにかく、今度こそ抑える。

先輩に迷惑はかけずに済む。

……はずだった。

いざ試合が始まると……。

なんだろうなあ。

どうもしっくりいかない。

抑えてはいるが、自分の感覚ではない。

何度も首をひねり、何度もキャプテンと意見交換。

ベンチに戻って今度は監督とキャプテンとで三者面談。

試合はというと、スタメン復帰の刈谷先輩が好プレー珍プレーの一人舞台の活躍で6ー3でベスト8進出を果たした。

俺はまた6回でマウンドを降りて先輩たちに託した。