瞳の向こうへ

まだ二人で一緒に撮ったことなかったね。

これもカメラマンさんにお願いするとします。

私たちはバックネット裏の席に座った。

ちょうど中段あたり。グラウンドが広く見えます。

この感動を味わえないお方が一名混じってますが。

「高校野球だけど、人いっぱい」

「高校野球ファンって多いんですよ」

「潤子先生の知らない世界ですね」

「そうね。葵先生、加奈子先生。ご指導よろしくお願いいたします!」

お腹具合が悪いせいか、ふざけて言ってるであろう言葉もマジな言葉として伝わってきます。

でも、潤子先生が言ってたように、朝からほぼ満員だよ。

高校野球は毎年何が起きるかわからないからやめられないんだよね。

それでも我が野球部はそういったものとは関係ないと信じてますよ。