「いつですか?」

「8月30日。場所は近いし。学校から出発で」

「新学期近いなあ」

「テーマはこれからの自分」

「なんかありきたりな……」

「さすが常連は違うね」

「とにかく、その日まで平和に過ごしますよ。特に事故には気をつけます」

「それなんだがね……」

校長先生の表情がみるみる曇っていく。

「今日生田さんが校長室まで抗議に来たんだよ」

あのお姉さん無敵!!

「元気いいですね」

「あなたはまた遭遇してませんか?」

「はい、おかげさまで」

盛り上げようと笑おうかなと思ったけど、そんな空気じゃないのにすぐ気付いた。

「これが今日に限らないんだ」

「どういうことですか?」

いつも余裕たっぷりの潤子先生が戸惑ってる。