机の上にあるもの全部しまって教室を出た。

みんな当たり前のように思ってるから無言。

いい意味のシカトですから誤解しないでね。

「教室ってあんな暑いの?」

「生徒に戻りますか?」

「タイムマシンがあってもお断りします」

授業中なので、お互いヒソヒソと怪しく会話。

「失礼します」

潤子先生の後に続いて校長室に入った。

「どうぞ」

入った瞬間天国だった。

生き返るよ〜。クーラーガンガン効いてる。

でも、校長先生背広脱いでる。

「数学が大変だったらしいね」

「いつでも大変です」

「誰かに教えてもらうしかないようです」

「もう思いきって校長先生に教えてもらおうと真剣に考えてます」