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それからまた四、五日経ち、私はそれなりの弓術を身につけた。
「本気で射て!…そうです!」
ガッと鈍い音がして、タミエルが身構える。
昨日からタミエルは盾を使うようになった。私がそれなりに弓が使えるようになり、流石に毎回矢を滅していると聖力の消費が激しいからだと言っていた。
「やっ!」
弓で射た後、素早く移動してタミエルに剣を振りかざす。
キン、と今度は金属が衝突する音が辺りに響いた。
「もう少し速く動かなければ当たりませんよ」
タミエルが不適に微笑む。
そもそも私は最初から剣を当てることができるとは思っていない。
「あーあ、アザゼルくらいだったら楽に倒せる自信あるのにな」
私がため息混じりに呟く。
タミエルは思わず吹き出していた。
「そんなの勿論です。アザゼル如きにやられていては困りますよ」
タミエルが盾を消した。
本当に、どこで鍛えたのかタミエルはずば抜けて戦術に長けている。
「ではそろそろ御勤めでもやってみますか」
「御勤め…!うん、やりたい!」
頭の中では勿論、ミカエルのあの言葉をリピート中。
