天ノ月

「…どうしてそうも嬉しそうな顔をするのです?」


「んー…、ミカエル様は大天使の中でも1番優しい気がするの。だから安心した!」


ニコニコと言えば、タミエルもつられて笑顔になる。


「そうですか。僕的には、癒しの天使であるラファエル様が一番お優しいと思いますねぇ。」


「その方はまだ会ったことないわ!後はウリエル様も、ね…」


そこでため息をつけば、タミエルは心情を察して苦笑いを浮かべる。


「彼は自然を司る天使。また、彼は魔界へと天使を送ることが出来ます。彼に気に入られるのは、難しいでしょうね」


天使を…魔界に…!?

自分が地獄へ落とされるのを想像し、思わず身震いする。


「まぁ、貴方を魔界へ送ろうとした時は、私が阻止しますけどね」


タミエルが真剣な顔で言うので、思わずドキッとしてしまう。
無意識にそういう事を言っているのだから更にたちが悪い。