天ノ月

「はいはい。では、今日から早速トレーニングを始めますよ」


「ト…!?え、何の練習?」


「そうですね、まず飛ぶ練習といったところでしょうか。僕が貴方の傍にいられるのは後42日間ですから、その間頑張りましょう」


タミエルが微笑む。


「42…日?その後私は…」


「貴方は正式に大天使となり、神にお使えするのです。貴方が司るのは戦い……そのために必要な知識などは全て叩き込んであげます。」


その言葉に、何となく突っかかりを覚える。


「戦いを司るのはミカエル様よね?」


「はい。ですから…貴方はミカエル直属の部下みたいなものですね」


「そっか!分かった頑張る!」


ニコッと微笑むと、タミエルが一瞬とても驚いた様な顔をした。

自分でも少し驚くくらい声が弾んでしまった。
照れるように俯くと、更に首を傾げるタミエル。