TIME

「例えばさーゅぃにとってぁたしの
第一印象、ギャルって感じじゃなかった?」

「ぇ・・ぁ、ぅん」

「人って第一印象で決めちゃうもんねー」

確かに私は今日始めて
万里を見たときロングのポニーテールをしていて
髪は思いっきり茶髪、濃いメイクに制服の着こなしバッチリな
どこからどうみてもギャルに思えた

でも今日、こうやって万里と話していると
さっきの印象が心優しい人


万里がまたブランコをこぎはじめる
大きな声で言う

「ぁたしね、噂って大嫌いなんだ!!
だってね、本当か嘘かも分からないのに・・決めつけるのって絶対
良くないと思うんだ」

息を切らしながらそういった

「だからさ、ぁたしは・・れぃを信じる!」

そういう万里は心の強さを持つ未来に向かう目をしていた

「わ・・私も玲を信じたい!」

私を見てにこっと笑う万里は、すごく可愛く思えた

万里が大きな声で

「さぁーて、そろそろ帰りますか!」

「うん!」

「よーしじゃぁ、ゅぃ!」

「は・・はぃッ!」

「気ぉっけて帰りなさぃね!ではまた、学校で!諸君!」

先生風にそう言いながら手を振りながら
いつのまにかもう見えなくなっていた