TIME

ちょっと間をおきながら言う

「メガネかけてて三つ編みしててさーなんにもしゃべらねーし
たまにほかの奴にもからかわれてたりしたんだよ」

「・・・・」

黙る私

「まぁ、今とは正反対って奴?
信じられないかもしれないけど・・すごい変わったよ・・れぃ」

「えっ・・・」

「変わった理由は、れぃに好きな奴ができたからだよ」

「ぇ・・」

「そいつさー誰でもすっげぇ優しくて明るいし
女子には特に人気あったよ」

「・・・・」

「でも初めれぃは全然興味なかったらしーけど」

「て・・ことはれぃって
好きな人ができたからあんなに変わったって事?」

「ぅん、まーね」

「で・・きっかけって・・?」

「きっかけは、ある日れぃが他の女子にからかわれて
そいつが止めたらしーよ。噂ではな。」

「噂・・・?」

「噂だし本当か嘘かは分からんけど・・」

「・・・」

「まぁ、今のれぃ見りゃさー、昔のれぃと比べれば
口が黙る・・てぃうより止まるよねー」

「そんでさ、だんだん気になってぃったらしくて
明るくなった・・今みたいに・・?」

「今は・・?」

「さぁ?分からないし・・でも」

「・・・!?」

「噂で言うとれぃが告って振られたって話」

「ぇ・・」

「まぁ、ぁたしたちとれぃが仲良くなったのって
その噂が流れてからだし・・前までは普通のクラスメイトだったし・・
本当か嘘かはまだ分からないんだ・・」

玲にそんな過去があったなんて
全く想像がつかない

もっと明るい派手な過去なんだと思った
人って見かけだけじゃないんだな・・

「そっかぁ・・玲にそんな過去あったなんて・・」

「でもさー別に色が派手だからって
心が絶対派手なわけ無いじゃん」

「うん・・確かに・・」

「人ってよく見た目で決めるから恋だって・・
上手くいかないんだと思うよ」

なんだか静かにそういう万里は

私にとって・・・すごく心の優しい人に思えた