「どうしたの?」とバケツを置いて訪ねてみる。
「お兄ちゃん、、、しらない?」
「どんな子?」
「機械を作ってるの!すごいんだよ~」
機械っていえば・・・ショウくんかな?
「もしかして、ショウくん?」
「うん!知ってるの?」
「しってるよ!機械作ってたんだー。」
「うん!それで、お兄ちゃんは?」
「あー、どこかに走って行っちゃった・・・。」
「えー、お兄ちゃんどこだろ?」
「おうちわからないの?」
「うん・・・」
寂しそうな瞳だった。
私は、昔からこういう瞳に弱い。
「じゃあ、一緒に探しに行こうか!」
「え?いいの?お姉ちゃん。」
「いいよいいよ。でも、ちょっと家によって行ってからでもいいかな?」
「全然いいよ!ありがとう。」
そういうとバケツに水をくんで、家へと歩いた。