それからまた、一日が終わった。

明日も、明後日もそんな普通の生活が続くと思っていた。
だけど、この村に来て誰ひとりとして、『友達』という存在はできていない。
『知り合い』という存在ならたくさんいる。

コケコッコー____

また朝が来て、
雄鶏が鳴く。

それから、バケツを持って遠い川に向かう。

いつものようにバケツに水を組んでいると、
「ねーねー。」
肩を後ろから叩かれた。
女の子みたいな、声がした。