「では、一人ずつヘルメットをかぶって懐中電灯を持ってください!」


ガイドさんの指示により、私たちはきびきびと動く。


私たちの格好は……まるで今から山登りに行くかのような格好。


全身は暑いにも関わらず、長そで長ズボンで、頭には黄色いヘルメット。


右手には、辺りを照らすための懐中電灯。


“壕”というのは地面の下にできた、洞窟みたいなもの。


先生やガイドさんが言うには、中はかなり暗いらしい。