「続いて、千羽鶴贈呈」


今度は、女子が壇上に上がる。


そして、私たちが心を込めて折った千羽の鶴を、壇の前にある机の上に置いた。


「黙祷!!」


その四文字が………この大きな空間に響き渡り、私はまた目を閉じる。


黙祷をしている最中、私が思ったことはただひとつだけ。


『あなたたちが創り上げてきてくれたこの日本を、守ってみせます』


もう二度と、戦争を起こしてはいけない。


私は、ずっと願った。


必死に、願った。


これからの未来を。