私は閉じていた目を開け、またひとつ、
隣のお墓へと移動する。
次は、ひぃじいちゃんのお墓。
でも……私はひぃじいちゃんを知らない。
会ったこともなければ、目線を交えて話したこともない。
私には、ひぃじいちゃんとの思い出が何ひとつとしてないんだ。
だけど………ひぃじいちゃんがどうやって生涯を終えたのかは、私にでも分かる。
だってひぃじいちゃんのお墓は、おじぃちゃんとひぃばぁちゃんのお墓とは違い、先が尖っているから。
“先が尖っている“
そのお墓が意味すること………。
それは、”戦争”で亡くなったことを意味している。
取りあえず、私は手をあわせ、線香をあげた。
そして私がそっと立ち上がると、おばぁちゃんがふと小さな声で、呟いた。



