次に、隣のひぃばあちゃんのお墓に手をあわせる。
ひぃばあちゃんは………私が小学2年生か3年生くらいの頃に亡くなった。
確か学校の給食時間に先生に呼ばれて、
職員室について行ったら、
“今すぐ帰る準備しなさい“
って言われたんだよね。
まだ幼かった私は、何がなんだか分からずに荷物をまとめたんだよ。
小学生までの私の中のひぃばあちゃんは、怖いというイメージしかなかった。
ひぃばあちゃんは……年齢がもう80歳を超えていたから、とても耳が遠かった。
だから私が話しかけるたびに、何回も何回も聞き返されて、声が小さい、と大きな声で怒鳴られたっけ。
まだ幼くて子供だった私にとっては、そんなひぃばあちゃんが苦手であり、怖くて仕方なかった。
だけど小学校を卒業して、中学校に入学して。
ほんの少しだけ、心も体も大人になった。
中学生最後の年を迎えた今、私は思う。
もう一度、ひぃばあちゃんに会いたいと。
会って、一緒の時間を共有して、優しく接してあげたいと。
だけど、どんなに願っても、それはもう叶わない。
叶うことはない。
だから私は、今、自分ができる限りに伝えるんだ。
もう遅いかもしれないけれど、それでも私は伝えたい。
ひぃばあちゃん、ありがとう。



