「なぁ、はるー!!」
「はぁぃー?」
友達に呼ばれたから後ろを振り返ると、海の水をかけられた。
「もう!つめてーなぁ!!……おりゃ!」
私も負けじと、水をかけかえす。
「あはは………っ!」
すごくすごく楽しくて、私たちはお腹を抱えて大きく笑った。
ここへ連れてきてくれた女性を見ると、こっちを見て、温かく微笑んでくれていた。
「じゃあ………そろそろ家に帰るからね」
「はぁーい!!」
本当はまだもう少し、ここに居たかったけど………これからの段取りもあるだろうから、その言葉に私たちは大きな声で返事をした。



