“人を殺めたくない”

“でもそうするしかない”


自分の心や葛藤と戦い、そして最終的には………国のために働く、兵士のいう名の道具と化す。


でも、この人たちも結局は私たちと同じ。


日本の兵士である前に、たった一人の人間なのだから。


優しさと思いやりに満ち溢れた、立派な
『人』なのだから。


それに気づいた時、私は戦争が恐ろしくなった。


人の心を鬼にしてしまう戦争が。


純粋な心を黒く黒く染めていく戦争が。


とてつもなく恐ろしく、怖くなった。