だって、殺さないと自分が殺されてしまうから。


恋人を守るため、家族を守るため。


自分自身の命を守るためには、そうせざるおえなかった。


例え、人を殺したくないと思っていても、愛する人たちを守るためには殺すしかなかった。


自分の気持ちを必死に押し殺して、そっと瞼を閉じ、愛する人たちの笑顔を脳裏に思い浮かべる。


そして、何も考えず震える手で自分の武器に手をかける。


何人の人たちが……そうしてきたのだろう。