「はる、めっちゃすごかった!」

「はるの弁論が、一番、すごかったよ」


全13人の弁論を終え、今は教室に向かう帰り道。


私が廊下を通るたびに、みんなが話しかけてくる。


もうこれで、ざっと30人くらいにはなるだろうか。


そのくらい、たくさんの人が声をかけてくれた。


必死に、私の弁論を聞いてくれていた。


それが、すごく嬉しかった。


そして中には、私の弁論を聞いて、“泣きそうだった”とか、“泣いた”と言ってくれる人もいた。


もっともっと、嬉しくなった。