弁論が終わり、私の周りはたくさんの拍手に包まれる。 その時、私の目にある人の顔が移った。 …………おばぁちゃん。 こっちを切なげな目で見ながらも、うっすらと微笑んでいる。 私とおばぁちゃんの距離は、体育館の端と端。 なのに不思議と、表情は、はっきりと見えた。