そんな未来を願っているのは、
 私だけではありません。


 私のおばぁちゃんのお父さんは
 戦争で命を落としました。


 おばぁちゃんは、自分のお父さんの
 ことを、何一つ、覚えていません。


 そんなおばぁちゃんは、自分の
 お父さんのお墓を目の前にしたとき、
 いつも何を思うのでしょう。

 
 その心の中に何を思い描き、
 その瞳では何を見据えるのでしょう。


 私は思います。


 おばぁちゃんは、「未来の平和」を
 願ったのだと。


 私だけじゃなく、おばぁちゃんを
 始め、たくさんの人たちが
 願っています。